真に幸せになるための法華経 無量義経 説法品第二  ②

無量義経 説法品第  ②                     no.4

 

前回は菩薩に凡夫を教化するにあたり、凡夫は六道輪廻しているために苦から抜け出せなくている。その凡夫を救う手段を菩薩に仏様が授けた。

 その手段とは①「生・住・異・滅」②「40余年真実をあらわさず」③「無量義は一法より生ず」でした。この説明は前回をご覧下さい。

 そしてこの無量義を授けたことにより世界中が感動にうちふるい、天から美しい花々が降ってきました。😊

 この美しい花々が降ってきたということを私は実際に体験しました。それは法華経の勉強会をしている時でした。勉強会の会場の前に桜の木があるのですが、その日は風が吹いていましたので、桜の花びらが季節外れの雪かと思うほどに舞い込んできたのでした。本当に法華経の説かれる所にはこのような現象が現れるのだと感動したことがありました。

 今回は説法品の2回目です。

前回、仏様は「40余年真実をあらわさず」と、気根・性質・根性欲等々で一気に真実を

説けばとてもとても無理と尻込みする者も出て来るであろうと、気根に応じて様々な法を説いてきたが、いよいよここで真理はただ一つである。「一法は無量義より生ず」ということで、それは「性・相・空・寂」(しょう・そう・くう・じゃく)である。と説かれました。

 

「性・相・空・寂」 

性・・・性質

相・・・性質があらわれた状態

空・・・平等

寂・・・調和

 この状態、つまり性質の現れ方は千差万別であるが常に変化していて大調和している状態である。これがただ一つの真理である。変化していることにとらわれていては苦から抜け出せません。良くも悪くもすべて必然で受け入れることが幸せへの道です。

 

「六道輪廻」

地獄・・・心が怒りにちている

餓鬼・・・貪りと欲ばり

畜生・・・不平不満

修羅・・・利己的で人と対立している

人間・・・良心があり反省もできるが上の4つの心も持っているのでふらふらしている

天上・・・喜びがあるが慢心がおき、いつでも上の5つに戻る

 

六道輪廻から抜け出して幸せになるには良い行いをし、心清らかになれば良いのです。

そこで菩薩は仏の悟りを得る為に人を救う事を決意したのでした。「発菩提心」です。

「自行化他」(じぎょうけた)・・・自らも修行しつつ人をも救う

「自利利他」(じりりた)・・・みずからも高めつつ人をも救う

 

 最後に仏様=宇宙・真理・大調和  はいつでもどこでも様々な身を表し、人を救って下さるということです。

 

それは自分の出来る範囲でよいので人の為、世のために少しでもできれば、そこに仏様の働きが現れ、幸せを頂けますということです。

 

宇宙は良くも悪くもすべてが調和で成り立っている。持ちつ持たれつの大調和の世界です。仏様は2500年前にそのことをすでに説いて下さっておられたのです。

 

次回は無量義経 十功徳品第三に入ります