真に幸せになるための法華経 十功徳品第三 ①
無量義経 十功徳品第三 ① 5
前回、説法品第二では、六道輪廻していては幸せにはなれませんよ。と説かれ、そこから抜け出すのに「生・相・空・寂」が説かれ、それは性質の現れかたは千差万別であるから、それにとらわれず、すべてを受け入れることが肝要と説かれました。
現れ方は千差万別ですが、元々は真理はただ一つで、気根に応じて説いてきました。
今回は十功徳品 第三に入ります。
始めに大荘厳菩薩が仏様に感動とお礼を申し上げる所から始まります。
この教えを学び実践すれば宇宙のありようがすべて解り、どのような出来事にも正しく対応することができるようになります。人々に回り道をせず正しい道を歩むことが出来るようにお教え下さい。
大荘厳菩薩は続けて質問します。
この教えはどこから来て、どこに留まり、何処へ行くのでしょうか。
その問いに対して仏様は私の深い深い深い心から発したものですから、物事を正しく判断できるようになれます。と答えられ、「来・至・住」を現わされました。
「来」・・・仏様の慈悲から来たもの
「至」・・・人々の発菩提心に至る
「住」・・・菩薩行をするところに留まる
菩薩行を行う所に幸せがあると説かれましたが、それに留まらず、実践するところには十の功徳があることが説かれます。
第一の功徳・・・他の人を救わねば幸せになれないことが解り、
「四無量心」・・・慈悲喜捨のこころを起こし、
「六波羅蜜」・・・布施・自戒・忍辱・精進・禅定・智慧を授かり
第二の功徳・・・教えを少しでも聞いただけでも全ての教えが理解できる
第三の功徳・・・煩悩に苦しむ人を救い出せるようになる
第四の功徳・・・いつも仏様から守護されるようになる
第五の功徳・・・凡夫の身でも大菩薩と同じような結果現象を現わすようになる
第六の功徳・・・凡夫でも人を幸せにできる
第七の功徳・・・目の前の事に苦しむ事が無くなり、安楽に暮らせるようになる
第八の功徳・・・凡夫でありながら安穏の境地を得、人々を仏道に導きいれられる
第九の功徳・・・宿業が消え、人を導く力を身につけ、悪を止め善を進める力が備わり
全ての人を幸せにできる
第十の功徳・・・凡夫の身でも仏の悟りを得る。人々の苦を取り、幸せにできるように
なり、近い将来に仏の悟りを得るようになる
次回は十功徳第三の②に入ります