幸せになるための法華経 無量義経十功徳品 第三 ② 6
無量義経 十功徳品 第三 ② 6
前回、大荘厳菩薩の質問で、この教えはどこから来てどこに留まりどこへ行くのかに対し、仏様の答えは「来・至・住」でした。それは仏様の慈悲からきたもので、人々の発菩提心に至り、菩薩行をするところに留まるということでした。
次に、それは菩薩行を実践する所に幸せがあると説かれましたが、それに留まらず、十の功徳があると説かれました。(十の功徳は前回をご覧下さい)
では、今回は十功徳品第三の②に入ります。
無量義経が説かれたことにより、全宇宙、世界中が感動し空から美しい花々が降り注ぎ、芳しい芳香が漂い、仏と菩薩と人々すべてが供養されました。
次に、仏様が大荘厳菩薩を初め菩薩達にこの教えを広めることにより、人々を救い、自身も利益を得られる事を説き、菩薩に人々を救う事を託します。
そして、託された菩薩達は感動し、仏様の慈悲を受け止め去っていきました。
これで無量義経十功徳品は終わりです。
付 録
前回でお伝えしました十功徳品の中で、「六波羅蜜」というものがありましたねで、詳しくお伝えします。6つの事を修行することにより幸せになれます。
「六波羅道」
①布 施・・・凡夫はもっと欲しいという物欲があります。布施をすることにより物欲
が薄まります。そして人に寄り添うことができるようになれます。
②自 戒・・・人は知らず知らずのうちに驕慢になります。戒めることができるよう
になり謙虚になれます。
③忍 辱・・・人は腹が立つ時がありますが、すべて平等と悟れば腹が立たなくなりま
す。
④精 進・・・精進することにより平等と調和が解る
⑤禅 定・・・平等と調和が解ればいつも平穏でいられる。
⑥智 慧・・・智慧が無く本能のままの状態から平等と調和が解り、自他一体であるこ
とが解る。それにより思いやり、慈悲心がわいてくる。
六波羅蜜の修行をすることによって幸せになりましょう。
次に業の自壊作用について
一つの不幸があれば一つ業が消えたことになる。(+ - =0)
宿業や過去の行いによって現れた現象ですが、良い事が起こればその分、徳がなくなりますので、又徳を積む必要があります。この徳分は親、先祖の徳分はもちろん、自分が積んだ徳分もあります。仮に事故に遭っても小難や無難で済むことがあります。私も経験がありますが、息子が九死に一生を得たことがあります。ご先祖様が守ってくれたのだと今でも思っています。徳を積む、つまり人の為に良いことをすることです。
過去の悪業は変えられないが徳を積むことによって薄められます。
そして、つらい事があっても前向きになれます。気持ちが楽になることが幸せの近道です。
智慧=自他一体=真理です。世界は善悪が混在しています。普通に考えれば悪は悪いに決まっているのですが、悪も調和の一部です。ですから悪から学ぶものもあるのです。それが解れば悪を許し更正を願い、いつも平穏でいられ、前向きになれ、少しでも良いことをしようという気持ちが涌いてきます。世界平和を願ってやみません。
次回は序品第一に入ります。